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防災コラム
平成18年12月05日 |
自主防災組織活動の重要性について |
平成7年に発生した阪神・淡路大震災では、地震の揺れによって多くの建物が倒壊し、特に神戸市の兵庫区や長田区などでは大規模な火災が発生しました。一刻も早く倒壊家屋などの下敷きになった人を救出し、また火災が延焼しないうちに消火する必要がありましたが、全ての地域に防災関係機関の人たちが到着することは極めて難しい状況でした。例えば、兵庫県警察本部によると、救助班が、待ちかまえていた住民たちに取り合うように現場に引っ張られたことなどが報告されています。そのような中、地域住民や消防団による救助活動や初期消火活動によって、多くの命が助け出されました。神戸市東灘区では、助け出された人たちのおおよそ70%が自主的な防災組織の活動によっていたと報告されています。 三重大学大学院工学研究科
教授 畑中重光 |
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三重県 防災対策部