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みえの防災
防災コラム
平成19年01月16日

帰宅困難者対策のポイント

 縦に細長い三重県では、大地震などの災害が起こると、南北が分断され、かなりの人が帰宅困難者になることが予想される。北部では通勤や通学により移動する人が多く、愛知県で帰宅困難者になる人も、愛知県から流入して三重県で帰宅困難者になる人も大量に生じうる。観光地を持つ南部では、季節によって、大量の滞留旅行者が発生する可能性がある。この地域では交通の手段と路線が限定される状況のため、帰宅困難な状況が長期にわたることも考えられる。
 帰宅困難者対策において最も重要なことの一つは、情報の収集と提供である。地震発生後においては、停電が起こることが予想され、電話、インターネット、電子メール、テレビなどからの情報が入りにくくなる。また、これまでの経験などからも携帯電話がほとんどつながらない状態が長時間続くと考えられる。避難場所や帰宅支援ステーション、駅やホテルなどでは的確な情報を集め、それを伝える体制をとることが必要だ。停電対策として、簡易型の発電機を公的な施設だけでなく、企業や家庭でも備えておきたい。簡易型発電機は10万円くらいで手に入る。万一のための情報収集を円滑にするための対策である。
 もう一つトイレは重要なポイントとなる。ほとんどのトイレが水洗トイレとなった今日においては、断水が起こるとすぐに問題が顕在化する。トイレ以外で用を済ますことは困難であり、トイレが使用できないとなると大きな問題である。簡易トイレの体制がいつでもとれるように大量の簡易トイレ用品を備蓄しておくことも大切なことである。

三重大学人文学部
教授 児玉克哉

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三重県 防災対策部